休職してました。うつで。
思い起こせば15~6年前になるのかな。系列会社の喫茶部門に異動が決まり、実地研修を受けたはいいが、ぜんぜんものにならず(笑)、焦るばかりでメニューどころかなにもかも覚えられず、くやしさのあまり毎晩枕を濡らすどころか食事がのどを通らなくなったあたりで気が付くべきだった。
役員に「研修だって安くはないんだ」と叱責を受け、それじゃ会社を辞めますなんていったもののどうにも気持ちが落ち着かない有休の消化期間中、もとの部署に空きが出来たので戻ってこいと言われたのが運の尽き。
せっかく呼び戻してもらったんだから、と一生懸命中間管理職をやってたんだろうなぁ。数年後、通勤2時間の遠方に異動となり、5年ほどたったある日のこと。昼飯を買おうといつも通りスーパーの総菜コーナーに行ったはいいがなにをかったらよいのかわからなくなり店頭で涙を流している自分がそこにいた。
そこで気が付くべきだった。
なんだかんだでその場その場で自分の気持ちをごまかしながら働いていたある夜。
消えてなくなりたい、と思った。
思わず駅前のベンチに座り込んでいた。
もし消えてなくなったらどうなるのか、数時間ぐるぐると考えていたように思う。
とりあえず今日のところは帰ろう。そう考え帰途についた。
そこで気が付くべきだった。
3年前から始まったコロナ禍、たまさかお客さんが集まってしまったお店で自分は何もすることが出来ず、震える右手を左手で抑え、声も出せずに事務所にいた。
さすがにこれはおかしい。そう考え、初めてメンタルクリニックを受診し、強い抑うつ状態にありますと言われた。休職したほうがよいとすすめられた。
でも、こんなに忙しいときにお店をほったらかしにして会社を休むなんてできない。そう思うのも無理はないでしょ? この時にはもうおかしくなってたんだもの。
そして今年、ついに出勤すらできなくなり、休職とあいなったわけであります。
休職ったって何をしたらよいのかわからなかった。
規則正しい生活を送り、日光によく当たり、適度な運動を欠かさず、十分に睡眠をとってくださいと言われても、そんな日々が過ごせるわけがない。だってオタクだもん。
2か月ほど休み、職場に戻っても大丈夫な気がすると医者に宣言し、しぶしぶ復職の書類を書いてもらって今に至るんだけど。ぜんぜんだめだね。やっぱり職場に来られない。上司からはフレックスをうまく使ってくれと理解ある言葉を頂戴したけれど、ま、無理だったね。
そして突然訪れる実父の死。
さらには亡父の貯金が知人に持ち逃げされるというおまけつき。
我が家には葬儀代すらない。そんなに裕福じゃないんだよ。
どうなる次号!
刮目して待たれよ!