たまにはPCから。

全部で3週間とも4週間ともいわれていたうちのたった1週間だったけれど、研修を受けた。
この研修は人生最後の分岐点になる、とか、いまはまだ第一歩を踏み出したところです、とか、この壁を乗り越えれば後はなだらかな坂道しかないんです、などと何度も言われた。
全くその通り。社内トラブルでケチがついたわたしに与えられた最後のチャンスだったのは十分承知していたつもり。自分でも「社内転職」「タダで他社の研修が受けられてラッキー」なんて周囲の人にうかれてみせた。
だから研修で厳しくしごかれて食事が喉を通らなくても「この研修を乗り切りさえすれば」「大変なのはいまだけ」とこらえていた。だけれど、右目が90%、左目が60%の視野を失っていることのハンデは自分が思っている以上に足かせとなった。
レジのキートップが見えない。お客さんが指差している場所がわからない。テーブルに置かれてた番号札が探せない。
これではお客さんに迷惑をかけてしまう。研修を終われば何とかなる、と言う考えは甘い。だから「見えません」と正直に話した。
人生の分岐点、第一歩、壁、まさにその通り。
辛い研修から逃げたのではないが、まわりからはそう見えていることだろう。だが構わない。わたしの人生だ。

いまから処分の内容を聞きに本部に行ってくる。依願退職といったところだろう。