感慨

いまの家から出勤するのは今日で最後。

実はきちんとした引越しらしい引越しは初めてなのだ。
だから。

登校する高校生を横目に歩くのも。
自転車で追い越す人々を目で追うのも。
信号が変わるのを待てずに車道を横切るのも。

このありふれた風景を未来のぼくはどのように覚えているんだろう。
どんな気持ちで思い出すのだろう。